事の発端は、
カサブタからの皮膚型リンパ腫を疑っての検査でした。
その時の検査でたまたま一緒に見つかった高グロブリン。
そして、原因究明するためのレントゲンでは、
関節炎も見つかりました。
食欲低下はありましたが、
カサブタがなければもっと発見は遅れていたと思います。
まゆげの場合は、
結果的に根本解決の治療は出来ませんし、
延命のための抗ガン剤を私は選びませんでした。
だけども、
緩和ケアとして今出来る限りの事をして苦しみを取り除く選択。
残りの時間をどう過ごして行くのかを、
早い段階から考えることの猶予を持つことが出来ました。
特に高齢の場合の早めの診察の大切さや、
異常に対しての様子見のリスクを、
まゆげは私に体験させてくれました。
検査することはまゆげにストレスを与えることだけども、
なぜ私はそこまでして確定診断をしたかったのか。
診断が出て、初めてその理由がハッキリと分かりました。
9/23 画像専門医による再エコーと骨髄穿刺
先生の勉強会にまゆげを連れて行ってもらい、
講師である画像専門医に、
再度エコー検査をして診てもらうことになったまゆげ。
診察が終わったあとの夜の勉強会のため、
まゆげを1泊預けての検査でした。
勉強会が終わった後に、先生から連絡を頂きました。
結果としては、
専門医による再エコーでも、
異常は見当たらず。
1番腫瘍が隠れている可能性が高かった膵臓と腎臓も、
エコーではキレイで、
やっぱり何から来るものかわからず。
今考えられる病気は、
やはり多発性骨髄腫しかなく、
念のため骨髄穿刺、膵臓と脾臓の細胞診をチェックをする事の提案でした。
やはり原因を突き止めるための出来る検査はしておきたかったため、
お願いすることにしました。
9/24
急遽、鎮静化での骨髄穿刺。
病理に出して、また1週間程結果待ちです。
血液検査もしたので、
腎臓の値から週二回の皮下点滴で維持ができていること、
肝数値が上昇していることも確認できました。
カッコが前回の値です。
BUN 33.4 (36.1)
CRE 2.16 (2.86)
TP 15.4 (15.6)
GLB 12.2 (12.4)
GPT 159 (106)
GOT 97 (58)
体重も、3.82で維持できています。
カルトロフェン2回目も打って、
検査結果が出たら、
これからステロイドを使っていくか、
抗ガン剤をどうするかを検討することになりました。
と、
経過としてはこんな感じなのですが…
出血がやけに止まりにくいように感じたり、
骨髄穿刺部位の縫合部の状態やら、
麻酔後は後肢に力入らず引きずって歩いている姿やら、
きっと痛いのであろう震える姿やら、、、
動物病院で働いていたので慣れているはずであっても、
冷静に対応出来ると思っていても、
うちの子のそんな姿は、
さすがにキツいなぁ、、、。
連れて帰ったまゆげをみて、
この日は私もちょっとナーバスになってしまいました。
ついに出た!病理の結果 …
骨髄穿刺の病理結果の連絡が来ました。
診断は『形質細胞腫』で、
骨髄と、肝臓にも。
まだ詳しい内容は聞いてないので今のところここまでしかわかりませんが…
私が望んでいた、
確定診断が出ました!
そして、結果を知って思いました。
『そうか。
私が確定診断したいと思っていたのは、
【覚悟】をしたかったからなんだ。』
ほぼ確定的に、
悪性腫瘍があるとは思ってはいたけども…
わずかな希望も持っていて。
それがどこかで、現状から目を背けていたのかもしれません。
と言っても、
この結果は、現実を突きつけられたような衝撃で…
ショックでした。
今までも何度かうちの子を見送ってきましたが、
今回私が感じているのは、
過去に見送ったうちの子たちの時にはない感情です。
それは…
3年前に癌で亡くなった母親の時に感じていた気持ちに近いものがありました。
これで、形質細胞腫に対しての治療をするならば
やっぱり抗ガン剤か、
ステロイドを使う選択が確定。
だけど、今の私の抗ガン剤に対するイメージは、
母の経験からあまり積極的になれるものではなく、
やらなくていいかな…と、
もう同じことは繰り返したくないと、
そんな風に考えています。
ここまでは、先生からメールで頂いた簡単な結果報告からの私の考え。
詳しい説明は直接聞くことに。
10/7 形質細胞腫の説明を受けて
先生の説明を受けることと、
カルトロフェン3回目を打ちに病院へ。
『まゆげの形質細胞腫』
免疫をつかさどる細胞が腫瘍化した、
いわゆる悪性腫瘍です。
診断書の内容は、
肝臓:髄外性形質細胞腫
肝:細胞の軽度の水腫状変性
脾臓:少数の腫瘍性形質細胞の出現
骨髄:多形性を伴う形質細胞の軽度増加
つまり、
まゆげの場合原発が肝臓で、
そこからの転移で、
脾臓と骨髄にも形質細胞が出ていました。
治療に対しての先生からの提案は、
- 投薬タイプの抗ガン剤とステロイド開始
- できたら肝臓に対しても投薬したい
今の私の考えは、
- 抗ガン剤はあまり積極的ではない
- ステロイドは始めようと思っている
- 出来るだけストレスなく過ごせることを優先
- 食事に関しては、もう食べてくれたらいい
- 少しでも腎臓への負担を軽減するためにキドキュアを始める(ネフガードーからの変更)
結局、
悪性腫瘍からくる怠さと食欲不振に対してのアプローチとして、
ステロイドの投薬を開始することを決めました。
その他についても、、、
『腎臓病』
まゆげの様子で、皮下点を週2回 250ccから
1日おき150ccに変更を検討。
『股関節炎』
カルトロフェンの反応ははっきりはわからないものの、
以前に比べて痛がる様子、
かばっている仕草はあまり感じられないので、
なんとなく効いていそう!と、
今やっている治療に対しても
現状確認と今後の対応についての整理が出来ました。
どちらにしても、もう予後不良の状態です。
大きな負担にならない治療は積極的にやって、
少しでも楽に幸せに過ごして欲しい。
この日はBW 3.5kg
やっぱり減っていました。
これで、以前の健康時の体重(4.45Kg)から1kg減少。
この小さな体の1kgは、
あまりにも大きいです。
この日の診察の後は、深大寺散策♪
スリング から顔を出して、
キョロキョロと周りを見渡すまゆげ、
なんて可愛いんだろう♡(親バカ笑)
9/4の診察から1ヶ月。
ようやく確定診断が出て、
それを元にこれからの治療方針を考えられる状況に
たどり着きました。
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