まゆげと私の記録⑭ ~私の気持ちの終い方~

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まゆげが亡くなってから、
早いものでもう少しで一か月が経ちます。

私は今、大きな幸福感を感じながら、
まゆげと一緒にいるような感覚を持って過ごしています!!

と・・・言えたらいいけども、

たまに、まゆげがそこにいない事実が突き刺さり、
あのぬくもりを感じられない寂しさを感じることもあり。

大なり小なり、
ペットロスはあります。


でもね、

異変を発見してから過ごした最後の3か月には、
『後悔はない。あの過ごし方が出来て良かった!』
そう心から思えていることが、

とても大切なことなんだと思うのです。

私は大切な死へのステップを、
ひとつひとつ向き合ってまゆげと共に進むことが出来た。


だから持てている今の気持ち。

今回は、その締めくくりを綴っています。

※この先、まゆげの亡き骸、お骨、火葬場での写真があります。

先生から、お花が届きました♡
「頑張ったね、いってらっしゃい!」って
送り出してもらえているようで、
お花って嬉しいです☺

まゆげが亡くなった日は、
午前中にお仕事が一件だけの日で、
午後はゆっくりと…まゆげと一緒に過ごしました。

他の日ならこうはいかなかった

たまたまゆっくりできる日だったというよりは、
まゆげがその日その時間を選んで、
旅だったんだと思います。

亡くなってから2日間は、
悲しさがたくさんの涙となって溢れてきました。

2日間は家で一緒に過ごし、
3日目に火葬しました。

その期間は、
私の気持ちを整理するのに、

とても大切な時間となりました。

どんなに『ここまですることが出来た!』と思う時間を過ごしても、
大好きなまゆげがいなくなったという事実に、
悲しさは止めどもなく押し寄せてきます。

そんな悲しみを乗り越えて今に至るまで、
まだ私の目の前にいるまゆげの体とお別れをするための、
大切なプロセスをひとつずつ踏みながら
私は自分の気持ちを納めていきました。

まゆげは亡くなってからもなお
私に大切なことを教えてくれます。

硬くなった体、腕に絡むような形の前足。
表情はすごく穏やか。

うちの子のエンゼルケア

まゆげが亡くなったら、
エンゼルケアをしようと決めていました。

エンゼルケアとは・・・
最後に今までの感謝を込めて、
キレイな姿になるためのお清めのケア
で、(清拭とシャンプーがあります)

本来のその子らしい姿になって、
最後のお別れの時間を過ごすためでもあります。

お仕事で今までもエンゼルケアをしてきた私ですが、
うちの子には初めてでした。

お昼過ぎから直ぐにでも始められたはずなのに、
なかなか心が決まらなくて…

夕方になってやっとエンゼルケアを始めました。

お風呂で、動かなくなった体をシャンプーします。

丁寧にドライヤーをかけながら、
毛の根本、体の隅々までしっかりと目に納めて、手、足、尻尾、顔、肉球、毛の模様と、まゆげの体を感じながら進めていきました。

エンゼルケア
実際のエンゼルケアの様子。
なかなか動画で撮るなんてないけれど、どういうものか知ってもらいたくて・・・
まゆげに協力してもらいました。

エンゼルケアでは、
体液が出てくるため詰め物をするのですが、

まゆげは後半ほとんど食べていなかったので、
亡くなる前に自分で出しきっていて、少しおしっこが出ただけでした。

飲水と皮下点滴で水分は入っていたものの、
枯れるように逝くとはこうゆうことかと、
キレイなまゆげの姿にそう感じました。

生き物の体は、素晴らしいです。

まゆげのシャンプーは久しぶり。

以前病院に勤めている時は、年に1回はシャンプーしていたのですが、
辞めてからは『もういいかぁ』としていなくて、

まゆげは3年ぶりのシャンプーで、
久々しぶりにフワッフワになりました♡

足に少しついていたおしっこも、
下痢で肛門にまだ残っていたうんちのカケラも全部キレイになって、

キレイ好きのまゆげは、
美しくなった姿に喜んでくれたかなぁ?

亡くなってから過ごした2日間

亡くなったその日に、
火葬をお願いする事も出来たかもしれません。

次の日は1日オンライン研修があったので、
それを逃すと、3日後の火葬になります。

『それでもいいや。
いや、それがいい。

冬場なので、大丈夫だろう。』

そう思い、
3日後の日曜日に火葬の予約を取ることにしました。

火葬の日を決めるとなんだか少し落ち着いて、
その間、まゆげにどこにいてもらうか考えました。

冷房で冷やして閉め切った部屋に安置する?

『いや、でも一緒にいたい。』

そうするともう場所は決まっています。

今までと同じ、私のベッドの上のお気に入りの枕に、
まゆげを寝かせました。

一番好きだった場所で、過ごそうね♡


内臓の腐敗を防ぐために、
保冷剤をお腹に置きます。

電気毛布を切って、暖房もつけられないので、
なかなか寒いです笑

それでも、
いつもの場所でまゆげと一緒に居れることがとても幸せでした。

夜は、目の前で安らかな顔で眠っているまゆげを撫でながら、
フワフワの毛に手を置いて寝ました。

冷たくて硬くなっているけども、
サラサラの毛並みはいつものまゆげです♡

本当に、寝ているかのような顔をしています。

その顔を見て、『まだまゆげと一緒に居るんだ』と、
動かなくなった体を見て過ごした時間が、

きっと、その姿を受け入れていったのかもしれません。

ただ深く眠っているかのような顔です。


『今までやっていたことを、もうしなくても良いんだ。』
『トイレ、片付けなきゃなぁ。』


置いてあったものを少し片しながら、
涙が出てくる事もありました。

それも、現実を受け入れることだったんだと思います。

火葬前夜、
とうとう一緒に過ごせる最後の夜が来てしまいましたが、
いつも通りに過ごせる時間が、私の心を落ち着かせてくれました。

冬場で、このサイズだから、
丸2日間をこのような形で過ごしましたが
時期が違ったらこうもいきませんでした。

火葬に出かける直前に、お客様からお花が届いたんです!!
亡くなる前の日に一緒にいたろったんとポールくん。
そのお気持ちが、ただただ嬉しくて♡♡♡
素敵なお花に送り出してもらいました☺

私の覚悟を叶えてもらった火葬

まるでお空がまゆげを迎え入れてくれているかのように、
すがすがしい青空が広がっていた日。

まゆげを送り出すお花に、
天使をイメージして選んだスイートピーとかすみ草。
その一部を、おうち用に花瓶に生けました。

12/6のお昼過ぎ、
まゆげの火葬のために、大森ペット霊堂さんに向かいました。

車で霊園さんに向かう道中、
最後のお別れの覚悟を整えていくような感覚を、味わっていました。

自分で火葬のためにそこに向かうこと。

私はそれがとても良かったなぁと感じます。

車内では膝の上にのせて。
まゆげの重みを感じながら、
まだここにいるまゆげと過ごす最後の時間。

実は私、
ペットの火葬に立ち会う事が初めて!!


今回の火葬は私にとって、
とても特別な体験となりました。

というのも、まゆげと映画【おくりびと】を一緒に見た時に、
火葬場のシーンを見て、『これを自分の手でやってみたい!』と思った私。

今回、霊園さんのご配慮で、
ほぼ全ての行程を体験させてもらいました。

※許可をもらって隅々まで写真を載せています。

あ、入り口でまゆげの名前発見!!

受付をして、まゆげとのお別れの時間を過ごし、
いよいよ火葬炉へ向かいます。

火葬前の最後のお別れの時間を、
ここで過ごしました。
家でお別れの時間を過ごせたので、私の気持ちは落ち着いています。

火葬炉に到着すると、いよいよお別れの場に来たんだなと、ちょっと腹をくくるような気持ちになります。

棺にはいれずに、まゆげと一緒に寝ていた時に使っていた
ガーゼのタオルケットを敷いてもらい、その上にまゆげを寝かせました。

そして、沢山のお花でまゆげを囲いました。

お花屋さんにアドバイスをもらった、かすみ草から。
キレイなお花でまゆげを彩るように、
並べていきました。

お花でまゆげらしさを引き立てられるように、
一本一本場所を選んで散りばめていったのですが、

私がお花を並べている間も、スタッフの皆さんが一緒に付き添ってくれて、
終わるまでゆっくりと待っていて下さいました。

私にとって大切にしたい工程だったので、とても有難かったです。

うん、これでよし!
まゆげ、綺麗だぞ♡

いよいよ炉の中にまゆげを入れる時が来ました。

説明を受けながら、自分の手でまゆげの乗る台を、
火葬路の中に収めました。

ここに納めたら…。
少しだけ気持ちの葛藤を感じた瞬間。


次は、火葬路の扉を閉めます。

ボタンを押すと、自動で扉が降りてきます。

これを押すと、いよいよまゆげと本当にお別れ。
そう思うと、涙が出てきました。

押すのは、少し覚悟が入りました。

扉が下りていき、
まゆげの姿が見えなくなっていきます。

最後に、火葬路外側の扉も閉めました。

そこから、
今度は炉の後ろ側に入らせてもらいました。

ここでも仕組みを丁寧に説明して下さり、
いよいよ火をつける時がやってきました。

おくりびとでは、とても覚悟がいると思ったあのボタン。
だけど私は、落ち着いていました。

ボタンを押すと、どこがどんな風に動くのかを教わって、
ポチっとボタンを押しました。


きっと私にとっては、
さっきの扉を閉めるスイッチを押した時の覚悟が、
それだったんだと思います。

最後に小さな扉から、まゆげの姿を見送り、
ボタンを押すと、

火が出てきたのがわかりました。

自分で希望して、
まゆげが火に包まれる姿を、しっかりと自分の目で見ました。


それは、小学校の時に見ていた、
原爆の写真を思い出すような光景でした。

最後にまゆげの姿を見た、小さな扉。
暗い炉の中に横たわる姿。
そして、炎に包まれて身体とお別れをする姿。


少し時間がかかるので、
私は一度別の部屋で待機させてもらいましたが、

その間も火葬のベテランのスタッフさんが、
出来る限りキレイにお骨が残るように、
火葬路の温度を確認して下さっていました。

最後に火を消すボタンを押すのですが、
その時も呼んでもらって、自分の手でそれを押しました。

炉の中は高温なので、冷めるまでしばらく待ちます。
冷めると今度は、お骨上げです。

炉から出てきた台にはまゆげの姿はなく、
小さな骨になっていました。

これが、まゆげなのかぁ。
この骨の状態がどうなのかも、よくわからないね。

スタッフの方が教えてくれました。
まゆげの骨は、とてもキレイに残っているそうです。

骨を一つ一つ丁寧に拾い上げて下さり、
頭蓋、背骨、しっぽと、本来の形に並べられていきます。

私の目には同じように見える小さな骨も、
何処の骨だかわかるんだから凄い!!

部位の説明もして下さり、『へぇ〜、こういう構造になっているんだぁ』と、
感心しながら聴いてました。

お骨説明
この工程を飼い主さんに見てもらうのは私が初だったそうです。
並べていく様子も見せて頂けて、とても丁寧に扱ってくださっていることが良くわかりました!

細かく破損してどこかわからない骨以外は、
爪の根本や指の小さな骨まで、全てキレイに並べてもらいました。

こんなにキレイにまゆげの形を再現してくれました!
左奥の塊だけ、割れて何処の骨だかわからないものです。


お骨だけ見ると、もうまゆげなのかもわかりませんが、
お骨すらも愛おしく感じました。

そこから今度は、骨壷に収めていきます。

一緒に入れていき、自分の手で骨を持ってみて、
骨になったまゆげを感じることで、

姿を変えても骨壷を見たら、
ここにまゆげがいると思えます。

これで、火葬の全ての工程が終わりました。

骨壷カバーは、
純白で優しい心を持つまゆげのイメージに合った
このカバーを選びました!


今回の体験は、
最後の最後まで看取り見送るという私の覚悟でした。

まゆげは猫生を終え命を終い、
私は飼い主の役目を終え気持ちを終う。

愛する一つの命が閉じる様子を、
飼い主として最後まで見届ける事が出来ました。

そこには、一つ責任をしっかりと果たしたような、
そんな清々しさがありました。

『最後の時間の過ごし方』がもたらしたもの

火葬が終わり、これでひと段落。

まゆげを迎えて16年。長い時間を一緒に過ごしてきましたが、
今回看取りをして、最後の時間をどう過ごせたかというのはとっても重要なことと感じました。

私は、亡くなった母との最後の時間を過ごす中で、
自分の本当の気持ちを出せず、その後悔をずっと持ち続けてきたのですが、

私がまゆげと過ごした最後の3ヶ月は、その時の後悔を繰り返さず、

『本当はこんな時間を過ごしたかった!を叶えてくれた時間でした。

どちらも経験したからわかる、
母の時とまゆげの時の自分の感じていることの違い。

納得できるお別れをするためのプロセスの大切さ。

母とまゆげが順番に教えてくれたこの大切な学びは、
自分の中だけにとどめずに、伝えることが私の役目だと感じています。

最後に、

先程載せたお花以外にも、沢山のお気持ちを頂きましたので、
私の中に大切に残して置くために、こちらでご紹介させて下さい!

たくさん支えてもらった、
アニマルコミュニケーターのみえさんから♡
お友達の直子さんから。
まゆげの火葬の時と同じお花がいっぱいで嬉しかった♡
さとみちゃんから、サプライズで届いたお花
がとても嬉しかったです♡
フラダンスをされているお客様から
手作りのカーネーションレイを頂いて感動(T ^ T)
ありがとうございます♡
コソッと自分の頭に載せてみました笑
海外に移住されたお客様からも、
お花が届きました♡
もう嬉し過ぎて(/ _ ; )
色々と相談にものってくれたあみやちゃんからのお花は、
実は…最後の母の日にあげたのと同じ
石鹸フラワーでした♡
以前の職場の同僚が、舞台に誘ってくれました。
自分も辛い時に友達から同じことをしてもらったからと、
数年ぶりの再会だったのに、
そんな気持ちがとても嬉しかったよ♡

沢山のお花は、少しずつ枯れてはきているものの、
1か月経つ今も、まゆげを囲んで咲き誇っております!

皆様から頂いたお気持ちが、

まゆげとわたしの気持ちをそっと送り出してくれているようで、
有難さと嬉しい気持ちでいっぱいになりました!

心からお礼申し上げます☺

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