シニア犬グルーミング&エンゼルケアのWebセミナーを受講しました。
セミナー冒頭、
スライドにこんな言葉が出てきました
【命あってのグルーミング】
そうです。
グルーミングは命を落とすものではないですよね。
ですが、、、
残念ながらグルーミングで無理をすることで、
心臓が止まってしまう。
そんなことが、ゼロではないのです。
考えたこと、ありますか?
なぜ、そんなことが起こってしまうのでしょうか!?
安全な高齢犬のトリミングは、『現状を受け入れること』から始まる
高齢になる程、今までと同じことが出来なくなってきます。
それは、自然なことですし、
病気だって、出てきやすくなります。
ちょっとしたことで、パニックにもなります。
例えば…
- 口が痛くて
- 目が見えなくて
- 我慢が出来なくて
色々なことに敏感になってきます。
大切なのは、
私たち人間が、
その子のことを理解して、
その状態に合わせた方法を選択してあげることです。
命を守るために重要なことは、
『人が無理をしない』
『ペットに無理をさせない』
そして、無理をしないために、
トリマーと飼い主さんが一緒に、
その子の状況をしっかりと把握すること。
これが大切です。
トリマーの
『あと、ここだけカットしたい』
飼い主さんの
『こんな風にしてほしい』
そんなちょっとした気持ちが、
命取りになることがあります。
【完璧を求めないこと】
この子が居てくれることが一番の幸せです☺️
長い間トリミングをしてきて、
トリミングをして感じた、飼い主さんの気付いていないペットの状態をお伝えします
長年この仕事をしながら、
ペットの状況をご理解されていない飼い主さんもたくさん見てきました。
だけどそれは、
『理解をするための正しい情報がないこと』も理由の一つにあると思うのです。
私も昔はこんな風に伝えることもありました。
『がんばりました』
『お利口でしたよ』
何を頑張ったのでしょうか?
実は、ワンちゃんが、緊張して動かなかっただけ。
(心拍数の上昇、過大なストレス)
本当は、爪切りや顔のカットを嫌がっていた。
(上記+嫌いを増している)
ワンちゃんたちは、回数を重ねただけでは慣れません。
その時ワンちゃんにとって嫌なことがあれば、
グルーミング=嫌い
のままなことだってあります。
どの程度の頻度で、
どんな風にしたら落ち着いてくれるのでしょうか?
それは、その子の性格や状況によるので、
それをわかってくれるトリマーさんに教えてもらうのが良いと思います😉
飼い主さんは、
お預かりしている最中の出来事は、
私たちがお伝えする情報しかありません。
だから私は、
グルーミングをする時に、
飼い主さんに『ペットの状態を知ってもらうことを』大切にしています。
そのために、犬の気持ちを一番に考えています。
そして、
動画をお見せしたり、状況を話して、
負担を減らしながらケアを続けられる方法をご提案しながら、
飼い主さんとお話をします。
シニアになって出来なくなることが増えることを考えて、
今は無理をしない選択をしながら、
若い頃から出来るだけ、落ち着いて出来るような方法を見つけます。
高齢になってイヤイヤが始まってからでも方法はあります。
だけども、イヤイヤが始まる前に、
イヤイヤにならないことを若い頃から考えることが大切だと考えています。
ちょっと強い言い方をしてしまうと、
『やってくれたらそれでいい』
そう考えられている飼い主さんは
お受けできません。
大切な命だからです。
『人がこうしたい』
という今の欲求だけにとらわれることなく、
これから先も一緒に過ごせる時間を大切に、
幸な生活を送って頂きたいからこそ、
『無理をしない』
『今は出来ない、という判断をする』
ということを選択しています。
悲しいですが、
命が短いペットたちは、
多くの場合が先に逝ってしまう命です。
だからこそ、飼い主さんも、
その子のことをわかってあげて、
先のことを考えて、今の選択を大切にしてあげてほしいと思います😊
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